税理士法人ともに国試受験生スタッフ座談会2024【後編】資格取得後の進路やキャリアパス談義
税理士法人ともにスタッフ座談会2024の後編です。今回は税理士や公認会計士の資格取得を目指して、勉強をしながら働いているメンバーを集めました。
後編のテーマは、資格取得後に実現したいキャリアパスです。税理士・公認会計士の資格を取得した後に、どのような人生を送りたいのか、三人三様のビジョンを語っていただきました。(座談会・前編はこちら:スタッフ座談会2024実務と試験勉強のシナジー効果)
この座談会に参加してくれた受験生スタッフは以下の3名です。
座談会参加スタッフ
◉三浦朋さん:税理士資格取得を目指す大学院生 三浦さんのインタビュー記事はこちら
◉西野陸玖さん:2度目の税理士試験に挑む大学4年生
◉鶴見帆乃香さん:2度目の公認会計士試験に挑む会計系大学卒業生
ーー鶴見さんは、ともにでの勤務を経て、ご自身のキャリアプランをより深く考えるようになったそうですね。
鶴見:はい、公認会計士は士業なので、キャリアプランとしては、独立する道あるいは組織に残る選択肢があります。
私がともにで、代表社員税理士の入江さんを見ていて感じたのは、「独立は自分には無理だ」ということなんです。入江さんのように1から組織を立ち上げ、新しい人材を採用し、その人たちを1つにまとめていくのは並大抵のことではないと実感しました。
それで独立を選ばないならば、自分が居心地のいい場所はいったいどこだろう、と考えるようになりました。組織に身を置くにしても、さまざまな規模や個性の法人が存在します。どんな組織が自分の性格に合うかを見極めないといけません。
入江:確かに組織づくりは大変だね。でも1人でもやれるし、友達数人とやる方法もあるよ。
鶴見:1人だと集客が心配です。
入江:確かに集客にはしんどさもある。でも鶴見さんが、今の段階で「集客の難しさ」を感じ取ったことは、プラスの体験と言えるかもしれないですね。
ーー鶴見さん、ありがとうございました。つづいて西野さんにお聞きします。西野さんは税理士の資格取得後はどのようなキャリアパスをイメージしていますか?
西野:私の場合、税理士の資格を得るにはまず試験に合格することが第一条件です。さらに、正式に資格を取得するには実務経験が2年必要です。これらの年数を合計すると、税理士としてスタートするには最短でも3年かかります。その時点の私の年齢は25歳です。
税理士になったあかつきには、できれば大きいところで仕事をしたいと思っています。その理由は、大きい組織では見えるものが色々違うと思うからです。
確定申告もやりたいし、法人の仕事もしてみたい。もっと幅広く、私の知らない税理士の仕事に触れて驚きを感じ、勉強していきたいのです。
働く場所として関東圏にこだわる理由はありません。だから実務経験を積み、客観的に一定以上のクオリティの業務ができるようになった段階で、実家がある青森に帰ろうと思っています。年齢的には20代後半〜30代くらいの想定です。
入江:青森に帰りたいという気持ちを持っていたんだね。だったら、ますます税理士のライセンスは持っていた方がいいね。合格するまでは東京でがんばるのがいいと思います。
ーー税理士資格を得るには2年の実務経験が必要ですよね?それは税理士法人ともにでの勤務でも得られるのですか?
入江:フルタイムで2年間勤務すればOKです。
ーー最後に、三浦さんは今後どのようなキャリアパスをお考えですか?
三浦:僕は大学院を卒業して認定されれば税理士になれます。税理士の道は、基本的に独立か社員税理士にわかれると思いますが、僕は社員税理士を選ぶと思います。
その理由は、入江さんのような営業力が僕にはないから。だから社員税理士で行くつもりです。1から開拓する精神力には自信がありません。入江さんの営業力は本当に鬼のようにすごいですよ。
入江:確かに僕はともにに在籍する他の税理士とはタイプが少し違っていて、営業したり何かを切り開くのが得意です。でも、細かい仕事は無理なんです。だから、仕事を細やかかつ正確に進めていく三浦くんをすごくリスペクトしています。
今日は、私もこの対談に参加して本当によかった。
「確定申告をやってみたい」とか「青森に帰りたい」など、みんなが心に秘めていることを知れて有益でした。
三浦:ともにの良いところは、相続だけで完結しないこと、1つの事務所だけで完結しないこと、だと思います。
不動産会社や司法書士とも連携し相互に関係性を作っています。このリレーションシップは中で働く身として大きな勉強になるし、本当によい経験ができていると感じます。
ーー税理士事務所単体ではなく、不動産、法律など、関連分野の他組織とも協力しあって仕事を進めていくのは、スタッフにとっても、お客様にとってもよいことですね。
入江:代表として、メンバーが気持ちよく働けるよう、配慮していますが、事務所の雰囲気が「合う」「合わない」は、どんな方にもあると思います。
今、いてくれているメンバーは、事務所の雰囲気が自分に「合うな、楽しいな」と感じるから在籍してくれているのだと思います。本当にありがたいことです。
後輩に求めること
ーー最後に、これからともにに入社する後輩さんにはどんな要素を求めますか?
三浦:自分から動く人、でしょうか。わからないことがあったら自分で調べてみたり、周りの人に聞いたりできる人が、ともにには向いていると思います。そういう、ほんのちょっとした自主性が欲しいです。
ーーともにには、業務マニュアルもありますよね。業務のことはマニュアルを見ればだいたいわかるのではないでしょうか?
鶴見:はい、マニュアルを見たり、インターネットで調べればだいたいのことはわかると思います。ただ、それでもわからないことが出てくると思うんです。そのとき、自分から聞いてもらえると嬉しいです。
たとえば、ともに独自のローカル用語は、初めての人にはよくわからないと思うんです。事務所の中にいると慣れるので、特に疑問に思わなくなるのですが。私は、初め「カルテ」という言葉が何を指すのかわからなかったです。
西野:私は「レザック」がわかりませんでした。
ーーなるほど、そうしたともに独自の社内用語はネットで調べてもわからないですよね。
三浦:だから「わからないこと」「知らないこと」は、ある意味当然で、恥ずかしいことではないので、どんどん話しかけて聞いてください。
たぶん、最初は「自分が何がわからないか」がわからないと思います。だから質問したり、調べたりして、疑問点をクリアにして行って欲しいです。
西野:それこそ私も入社当時は「きょうぎしょ」と言われて、「きょうぎしょって何?」でしたよ。
ーー「きょうぎしょ」とは遺産分割協議書のことですね?
西野:そうです。最初は「協議書って何?」だし、どの段階で協議書が出てくるのか知らないし、何のために協議書があるのかもわからない。今やそんな私が、相続税法で税理士の資格を取ろうとしている(笑)。
というように、入ったばかりだと業務の流れとか順番とかはすぐには理解できないと思うので、少しでも疑問に思ったら、先輩とか、周りの人にどんどん聞いて欲しいですね。
三浦:業務の流れは、実際に実務に携わってみないと身につかないと思うんです。で、誰しも初めは経験がない。だからまずやってみて、わからないことは調べる、聞く、です。
ーー入ったばかりでは、業務の流れなどはわからないのが当たり前ということなんですね。
恥ずかしがらずに質問できる方、自分でもパソコンを使って調べられる方、税理士法人ともにでは、そんな風に仕事をしていきたいあなたをお待ちしております。
座談会に参加いただいたメンバーの個別インタビュー記事は順次公開していきます。