子育てと仕事を両立アシスタントマネジャー大石麻衣さん|税理士法人ともに社員インタビュー2023第3弾
こんにちは、税理士法人ともに編集部ライターの佐藤まり子です。
大石麻衣さんは週3〜4日とやや抑えめの勤務シフトながら、税理士法人ともにでアシスタントマネジャー職を務めています。大石さんが体現するのは「成果=勤務時間の長さではない」ということ。しなやかで堅実な仕事の背景にある過去のキャリア体験や、入社にいたる思いをお聞きしました。
子育てなど、プライベートと仕事のバランス取りに悩む方にもお役立ていただける内容です。それではお読みください。
お名前を教えてください
ーーこんにちは、お名前を教えてください。
大石 麻衣(おおいし まい)です。
入社時期を教えてください
大石:入社は2年前の2021年4月です。
担当する職務の内容
大石:担当する仕事はアシスタントマネジャーです。私も他のアシスタントマネジャーのお2人と同様に、遺産分割協議書と提案書のチェックを担当しています。加えて『案件』の作業にも多く関わっています。
税理士事務所スタッフの重要業務『案件』とは?
ーー担当する『案件』というお仕事について、私にもわかるように教えてもらえますか?
大石:はい。お客様と税理士が面談して、相続税の税務申告を弊社にお任せいただくと決まったら、以下のような業務が発生します。
税務申告受任後に発生する業務
- 申告までの担当顧客の連絡窓口
- 税務判断に関わらない部分での担当顧客の質問・相談対応
- 財産評価
- 申告までの事務作業全般取りまとめ
- 申告までの作業進捗管理
こうした、ご依頼の受任から申告までの一連の作業と進捗管理を『案件』と呼びます。案件を手掛けるときは、遅れが出ないよう、関わる人と書類提出タイミングのスケジュール調整も必要です。さらに下記のようなキーになるイベントの期限を意識しながら、前倒しで作業を進めていきます。
意識するイベントの期限
- いつまでにどの作業を終わらせるか
- 担当税理士が税務報告に行くタイミング
- 税務報告までに終えるべき書類作成と情報収集
たとえば、お客様から資料を預からないと完成できない書類については、手元資料でできる部分を先に進めておく。それで必要書類を受け取ったらすぐに穴を埋めて仕上げる。そして素早く次のプロセスに行く・・・。といった作業フローを組み立て、遅延なくゴールに向かうのが、案件担当の仕事だと思います。
ーー税理士事務所の『案件』担当者は、IT企業のプロジェクトマネージャーのような存在ですね。
大石:かっこよく表現するとそうかもしれないです。
代表社員税理士 入江:案件担当者が完璧な資料を作ってくれると、税理士の仕事はめちゃくちゃ楽になるんです。お客様と面談して契約して、担当者が作った資料をお客様にお見せして説明する、以上。極端に言うと、資料さえ完璧にできていれば、僕ら税理士の仕事はこれで終わりです。
とはいえ、相続税申告における「資料収集」と「集めた資料の取りまとめ」は、業務の成否を左右する重要な仕事です。特に「資料の取りまとめ」はセンスを必要とします。
ーー「資料の取りまとめに必要なセンス」とはどういうものでしょうか?
入江:順番に解説しますね。相続税申告では、申告書や提案書などの書類を作って提出するのが、仕事のゴールです。こうした書類はアシスタントが入力して作成するのですが、入力には元となる資料が必要です。
しかし資料をただ集めただけでは、必要な情報が見つけづらく、入力作業の効率が悪くなります。そこでセンスある取りまとめ役は、後工程担当者がやりやすいように資料を整理してまとめ、足りない情報を必要なタイミングまでに入手するために段取りをつけたりするのです。
ーーなるほど、仕事を効率よく正確に楽に進めるための気遣いができるのが、取りまとめ役の「センス」ということですね。
入社のきっかけを教えてください
ーー現在アシスタントマネジャーを務める大石さんの、入社のきっかけを教えてください。
大石:実は入社してから1年間は、こちらの他にもう1つ仕事をしていました。週に2日は税理士法人ともにへ出社し、あと2日はもう1つの仕事に出るという形でした。
ーーダブルワークだったのですね?
大石:はい、もう1つのお仕事は、自宅近くの子ども向け学習教室の先生です。その教室ではうちの子どもたちもお世話になっており、子どもの学習時間に合わせたシフトで務められたので、とても働きやすかったんです。
だいたい午前中2時間教えてお昼をはさみ、午後1時間また教えるといったシフトでした。週に4日教室に出勤していたものを2日に減らし、空いた時間で週2日ともにに来るよう変えました。
ーー自宅に近かったり、お子さんたちも通っているなら安心ですし、働きやすいですね。生業を続けつつも、税理士事務所での仕事も始めてみようと思ったのはどういうお気持ちからですか?
大石:学習教室はとても働きやすかったのですが、その仕事をずっと続けるつもりはなかったのです。できれば40代前半のうちに長く続けられる仕事に就きたいと考えていました。
ただ、一気に乗り換えるのは怖かったです。というのは、ちょうど下の子が小学校に入るタイミングでもあり、私が平日5日フルタイム勤務で都心に通勤することには不安がありました。なので「やってみてダメなら戻れるところを残しておきたい」という気持ちがあったのです。
続けられる仕事として税理士事務所を選んだのはなぜ?
ーー長く続けられそうな仕事を求めたときに、税理士事務所を選んだのはなぜですか?
大石:わたしは簿記2級の資格を持っており、もともと税務や会計に興味があったんです。関連するところで働けたらいいなとの思いがあり、税理士や会計士事務所、および一般企業の経理事務に限定して求人を探していました。
また自宅が京王線沿線のため、新宿は通いやすいです。「新宿で、週2でOKで、簿記2級歓迎の仕事」といったキーワードで検索し、ヒットした中に『税理士法人ともに』がありました。
- 子どもがいて急な休みもOK
- 勤務日は週2からでOK
- 勤務時間も3時間からOK
- 夏休みも相談に乗れます
など「私でも大丈夫そう」と思えることが採用WEBページに書かれていて、応募に踏み切る後押しになりました。
結婚前と結婚後で働き方は変化しましたか
ーーご結婚前と結婚後では働き方はどのように変化したかお聞かせください。
大石:結婚したタイミングで夫が地方勤務となり、それまで働いていた会社の正社員を辞めたんです。ですが1ヶ月で東京に戻ることが決まり、その後半年は派遣社員として働きました。しばらくして子どもが生まれたのを機に仕事を辞め、3年くらいは何も仕事をせずにいました。
ーーご結婚前はどんなお仕事をされていたのですか?
大石:新卒で入ったのは銀行で、7年程度勤務しました。その後、外資系の国際宅配便の会社に転職しました。配属先はお客様へ料金請求する部門です。
もともと経理がしたくて転職活動をしていたのに、なぜか募集職種が経理ではないその会社の面接を受けてみたところ、すごく楽しそうに感じました。それで転職を決めたんです。そこでは3年働きました。
ともに入社前に不安なことはありましたか
ーー税理士法人ともにに入社する前に不安なことがありましたか?
大石:まったく税務の知識がないことは少し不安でした。ただ面接時に「税務未経験でまったく問題なしですよ。むしろ未経験で何も知らない人の方がよいのです。」とお伺いして、不安は消えました。
私は新しいことを学ぶのは苦にならないです。だから税務は全く知らないけれど、教えていただけるなら経験として育てていける、と考えました。
ともにでの仕事で楽しいことは何ですか?
ーーともにでの仕事でいちばん楽しいことは何ですか?
大石:お仕事でいちばん楽しいのは、お客様とのやりとりかもしれません。
入江:確かに大石さんと一緒に仕事をするようになり、いちばん強いスキルはコミュニケーション能力じゃないかと思うようになりました。初めは「ミスがない」ことに注目していたのですが、実はコミュ力の高さこそが、彼女の1番の強みなんじゃないでしょうか。
大石:コミュニケーション力は、以前の仕事で磨かれたのかもしれないですね。銀行ではお客様と接する機会が多かったですし、国際宅配便の会社にいる頃もお客様や営業担当者とメールでよくやり取りしていました。やはり拠点が全国にあるので、本部には各地の営業担当やお客様からの問い合わせが集中するんです。
お相手はみなさんお忙しいので、なるべく手間を少なく一度のメールで問題解決できるよう、メールの内容や書き方には工夫を凝らしました。
ーーそこでテキストコミュニケーション力が鍛えられたんですね。
大石:そうですね。やっていくうちに経験値が自分の中で蓄積していきました。メールは長すぎても分かりにくいので、書くのは必要なことだけに絞ります。その上で、いちばん伝えたいメッセージ、たとえば「◯月◯日までに返事が欲しい」ということを、目立つように書くのです。
こうした意識は、国際宅配便事業の会社にいるときに鍛えられました。パソコン活用スキルもこのときに身に着けました。
ーー自分に割り振られた仕事に真摯に対応する中で、職場を異動したときにも重宝する普遍的なビジネススキルが磨かれたのですね。
ともにで仕事をしてよかったことはありますか
ーー日々お仕事をしていて、これはよかったと感じることはありますか?
大石:人間関係がすごくいいことです。あとは知識ゼロからお仕事をまかせていただき、自分自身の成長を強く感じられます。2年前の私と比べたら確実に成長できました。今はまだ子ども優先で短時間しか勤務できないのですが、それでも成長を感じられて、それがとても嬉しいです。
ーーお金だけでない「成長の実感」という報酬があるのですね。
大石:はい、やりがいがあります。「今日はこれをやろう」と新しいことに着手して、仕事終わりに学びを感じられるとワクワクします。
ーー大石さんは、挑戦と成長をきっちりと体現されていて素晴らしいです。
仕事とプライベートのワークライフバランスについてお聞かせください
ーー仕事とプライベートのワークライフバランスをお聞きしたいので、勤務シフトをもう少し詳しく教えていただけますか?
大石:出勤は週に3日か4日です。できれば週4で来たいけれど、子どもの予定があると3になります。勤務時間も短いです。長い日で10時出勤の15時退社です。たまに9時に来ることもあります。
私は子どもが2人いて、まだ下の子が小学4年生なので、学校から帰ったときにママが家にいる方がいいと思うんです。仮に子どもの帰宅までに私が家に戻れない日でも、「今ママはお仕事終えて、帰りの電車の中だよ」とすぐ連絡が取れれば、子どもは安心してくれます。
入江:大石さんは勤務時間は短いし残業もしないのですが、この限られた中でしっかりと役割を果たしきちっと仕事をしている。組んでいる仕事仲間として1ミリもストレスがないんですよ。
この仕事ぶりは社内のメンバー全員の良いロールモデルだと思います。だから、大石さんには年に2回開催する社内表彰式で、銀賞をお渡ししました。
なんとなく「残業するのが偉い」とか「長く仕事をするのが偉い」とか「正社員が偉い」みたいな根拠のない風潮や考え方があるんですけど、私はずっと「それは違う」と思ってきたんです。
与えられた時間で役割をこなし、仕事と家庭・プライベートを両立させてしっかりと毎日の生活を組み立てている大石さんは、本当にすごいなと思います。
将来お子さんが成長されたら働き方を変えたいですか?
ーー最後にお聞きします。お子さんがもう少し成長したら、違う働き方をしたいですか?
大石:そうですね。多分、中学生になったら朝早く登校して部活もして、帰りも遅くなると思います。そうなると私の時間が増えるので、もう少し仕事時間を増やすこともできますね。
入江:そうですね。勤務時間が増やせるようになって、それでもうちにいてくれるなら、全面的にお客様対応をおまかせしたいところです。
ーー本日はありがとうございました。
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