ともにスタッフインタビュー2024【その2】税理士志望の大学生 西野陸玖さん
こんにちは、ともに編集部ライターの佐藤まり子です。ともにスタッフインタビュー2024年は、国家資格の取得を目標とする方にお聞きしています。
今回お話を伺うのは、大学生4年生で税理士を目指して勉強中の西野さんです。
お名前を教えてください
ーーお名前を教えてください。
西野:西野 陸玖(にしの りく)です。
部署名・役職名、入社時期を教えてください
ーー部署名・役職名、入社時期を教えてください。
西野:資産税部門でアシスタントマネージャーをしています。入社した時期は昨年(2023年)の4月になります。
税理士の勉強を始めた経緯
ーー税理士の勉強を始めた経緯を教えて下さい。
西野:はい、始まりは簿記の試験からです。就職に有利になる資格を取って極めようと思ったところから始まっています。
私はもともと就職先として、税理士ではなく一般企業を志望していました。でも、一般企業を受けるにあたっては「何か武器になる資格があった方がいいだろう」と考え、簿記の勉強を始めました。
まず日商簿記の2級まで取り、次に建設業経理士の2級を取ったんです。その段階で次にどんな資格が残っているか考えて、出てきたのが会計士と税理士。それで「よし、じゃあまず税理士の講座を受けよう」と決めました。
ーー税理士試験の講座を受け始めたのはいつ頃ですか?
西野:2023年の1月頃です。時期的にはともにに入る2〜3ヶ月前ですね。でも、実際に税理士の勉強を始めてみて、気づいたんです。勉強だけしていても実務経験が伴わないことに。
入社のきっかけ
ーー入社のきっかけは、実務経験を積みたかったからでしょうか?
西野:直接のきっかけはインターネットの検索です。私は一般企業志望の割には就活をあまり熱心にやってはおらず、税理士や会計士もいいかなと何となくふんわり考えていました。
いっぽうで一般企業に入社するにしても、実務経験はあった方がいいな、とも考えていました。経験があれば就活でアピールできます。
ということで、せっかく勉強もしているんだし、実際に税理士事務所で働いて実務経験を得よう!と決めて仕事を探し、見つけたのがともにです。それが入社のきっかけです。
「税理士事務所」「会計事務所」で検索してみて、いろいろ出てきたのですが、「相続専門」はともにだけでした。
実は、税務や会計の仕事について調べる中で、相続税の申告は税理士の独占業務であることを知って、「面白そうだな」と思っていたんです。法人税や所得税より、相続税の方に興味をそそられました。
ーー相続税の申告が面白そう、という思いがきっかけで、ともにに入社されたのですね。入社は大学2年生のときということですね。学部は何系ですか?
西野:学部は法政経学部で、経済専攻です。
ーー学部では、簿記は必修科目でしたか?
西野:いえ、必修ではなく、単位を取っても取らなくてもどちらでもよかったです。簿記の勉強を始めた理由には、そのときの自分にものすごく時間があったからということもあります。
ーーひょっとしてコロナ禍が関係しているのでしょうか?
西野:はい、関係あります。高校を卒業して大学入学するまでの1ヶ月ほど、ちょうどコロナの真っ只中で、遊ぶにも遊べないし、遊ぶ相手もいない…。すごく暇だったので、ちょっと簿記の勉強をやってみた、というところです。
だらだら過ごして時間を無駄にするくらいなら、勉強して周りの人に差をつけちゃおうと思ってました。
ーー高校卒業時から、将来を見据えて計画的に行動されていたのですね。
ともにでの担当業務を詳しく教えてください
ーーともにに入社後はどんな仕事をしているかを教えてください。
西野:基本的にはデスクワークです。ご契約いただいたお客様に対して、スタートからクローズまでの事務作業一式を担当しています。最終の税金の申告が終了し、「ともにでの業務がすべて完了しました」とご報告するところまでやっています。
加えて、ご契約前の資料作成もしています。具体的には納税額の見積もりや、税理士がお客様と面談時に使う資料の作成やチェックです。
相続財産の中に土地をお持ちの場合、土地の評価額が決まらないと相続税の金額計算ができません。こうした金額を算出するために必要なリサーチなどの仕事をしています。
入社前に不安に思っていたことはありますか?
ーー入社前に不安に思ったことを教えてください。
西野:税理士事務所ということで、大人の社会人の方と一緒に仕事するのはこれが初めて。そこが少し心配でした。
自分に努まるのかな?自分の行動、考え方は社会人として合ってるのかな?といったところに意識が向いていました。
ーー謙虚で真面目でいらっしゃいますね。
事務所の雰囲気はいかがですか?想像と違ったことはありますか?
ーー事務所の雰囲気はいかがですか?想像と違ったことはありますか?
西野:私が入った頃は、事務所内がかなり静かでピリッとした空気だったんです。求人情報を見て、てっきり学生が多くてにぎやかなところだと思って来てみたら、意外とそうでもなかったです。
ーーそれは予想外でしたね。
西野:はい、ちょうど、昨年(2023年)のスタッフインタビューに登場していた清野さんや齊藤さんが試験や就活のタイミングで出社が少ない時期だったことも大きいと思います。清野さん、齊藤さんは事務所の雰囲気づくりに大きく貢献されていましたので。
ーー今(2024年5月)の雰囲気はいかがですか?
西野:今は春に入社したばかりのインターン生が増えて、大所帯になっています。
ーー季節ごとに事務所の雰囲気が変わるのですね。学生さんが多い時期はにぎやかということですね。
業務の中で好きな作業を教えてください
ーー担当するお仕事の中で好きな業務やプロセスを教えてください。
西野:土地評価が好きです。自分が知らないもの、想像もしないものが出てくるところが面白いです。現実の土地の形って、もう千差万別なんです。
でも相続税の勉強をしている中で出てくる土地の形は、基本的に単純な四角形です。たまに多少違う形のものが出てきたとしても「この辺をアレンジすればいいだろう」と、すぐに解決策が思いつくようなものです。解決法を考えるのに、迷うことはありません。
ところが、実務で出てくる土地の形は全然そんなんじゃないんです。いや、もう「これ平米単価はどこを持ってくればいいの?」とか「どうしたら減額できるんだろう?」とか、いろいろなことを考えて結構悩みます。
でも自分なりに悩んで考えた結果、解決する方法を見つけられると嬉しいです。土地の評価は、やっていて全然飽きない仕事なんです。
ーー土地の評価額は、高低差や道路の幅などで変わってきますものね。
西野:そうです、そうです。
勉強・仕事・その他のライフのバランスを教えてください
ーー勉強・仕事・その他のライフのバランスを教えてください。
西野:今5月なんですけど、今は仕事1、勉強9くらいの割合です。
ーーその他のライフに充てる時間はありますか?
西野:まったくないわけではないですけど、あまりないです。「その他」をやってしまうと、どうしてもそちらの方に引っ張られてしまうので、勉強9割くらいの気持ちでいます。もともとそんなに勉強好きな性分ではないもので。
ーーまったく「その他」なしですか?
西野:いや、たまに気晴らしはします(笑)。私、もともとピアノをやっていたのでクラシック音楽が好きなんです。なので、週末にクラシックのコンサートに行ったりはします。明日も行きます。
1週間のスケジュールは
ーー1週間のスケジュールを教えていただけますか?週に何日出勤しますか?
西野:最近は、だいたい週に2日か3日ペースで出勤していました。来週からは試験準備で出勤0の予定です。
ーー出勤日はフルタイム勤務でしたか?
西野:そうですね、特に3月の確定申告のシーズンは1日8時間くらいのフルタイム勤務をしていました。9時か10時に出勤して実働8時間、みたいな感じです。
どんな風に勉強していますか
ーー出勤しない日は1日勉強ですか?
西野:そうですね。そんな感じです。
私は通信型の受験予備校に登録していて、講義は動画形式です。週に2回、長さ3時間の動画が配信されて、それを好きなタイミングで見ます。
動画を見るのは苦ではないですけど、見ただけでは忘れてしまいます。だから1度見たものも1〜2ヶ月後など、自分で時期を決めて定期的に復習しないといけません。
でも新しい動画も配信されてくるので見ますし、見れば新しい知識がインプットされるのでその復習も必要です。
過去の復習も必要、新しい動画の復習も必要。そんなこんなで結構忙しいです。
他に、問題集も送られてきます。なので問題集も解いています。やってみてわからなかった部分については、基礎の問題集を引っ張り出してきて、ベーシックな論点から見直して解きなおす…といったことをやっています。
ーー模試を受けたりもしますか?
西野:今は答練というものをやっています。答練は、模試だと思ってもらえればいいです。本番のように制限時間がある中で、出題に対して回答を作成する演習です。
ともにで仕事をしてよかったことを教えてください
ーーともにで仕事をしていて、よかったことを教えてください。
西野:仕事や知識面で言うと、実務が勉強したことの復習になっているのはすごくいいことだと思います。特に、税理士の試験勉強をする中では全然出てこないようなもの、もしくはすごく端っこの方にしか出てこなくて他の受験生が見ないような事例を見られるのは、まさに約得だなと思っています。
仕事以外の面では、ともにに来れば人と会話できることです。私は地方出身で関東圏の友人が少なく、勉強中心の生活なので、ともにに来ないと1週間誰とも会話をしなかった…なんてこともあるくらいなんです(笑)。
ともにで人と話せるので、メンタル的・精神衛生的にとても助かっています。
ーーコロナ禍で大学に入学されたのでしたよね。会話が少ない生活はコロナも関係ありますか?
西野:はい、関係はあると思います。大学入学は2021年なので、コロナ2年目のときです。その当時の大学の講義は対面とリモートが混在していたこともあり、授業自体も受けづらく、人との会話もなかったです。大学は私たちの通学にかかる時間や準備の手間を考慮しているのかな〜?疑問に思う部分もありました。
ーーともにに来てみていかがでしたか?同じ職場を選んだ同世代の方と接してみてどう感じられましたか?
西野:ともにには、会計士や税理士を目指している方が大勢いらっしゃるので、話が合います。すごく仕事ができる先輩に税理士試験や仕事の話を教えていただくこともあり、大変有意義な時間を過ごせています。
ーーそれはよかったです。本日はありがとうございました。
<ライターから一言>
西野さんは、とても真面目で落ち着いた印象の方です。一つ一つ言葉を選んでお話する姿が印象的でした。知性と冷静さを備えた雰囲気は、お客様からの信頼を集めることでしょう。